大きなあみをはっていたジョロウグモがすがたをけすころから、
そろそろ冬がやってくる。
冬になると、多くのくもたちがいなくなってしまうけど、
くもたちは、いったい、どこでどうしているんだろう。
今年の夏にいたくもは、来年またあらわれる。
それは、おなじくもではないけれど、命はとだえることはないんだよ。
親ぐもは、死んでしまったけど、
つぎの春にかつどうする子ぐもは、さむさをしのいで冬をこし、
おとずれる春をまっているんだ。
冬は、空を飛ぶこん虫がふつうにいないから、
あみをはるくもの多くは、「卵(らん)のう」
という糸につつまれて、たまごや赤ちゃんで冬をこす。
あみをはらないしゅるいの子ぐもは、土やおちばの中で冬みんしてるんだ。
でも、さむさに強く、雪の下でも生きのびることができるくももいるぞ。
コモリグモのなかまだ。
高山(こうざん)や北きょくにも、コモリグモはすんでいる。
雪の下には、食じになるトビムシや小さなハエがいるんだね。
南から北へ行くにつれて、
「さらあみ」をはるサラグモのなかまもふえてくるようだ。
サラグモのすんでいるところは、
さむさと「かんけい」があるのかもしれないね。