ヤドカリの研究(7班)

2年1組

TK・YS・NT・FR・YK・HS・FS・WT

ヤドカリの形態

  1. 体は頭・胸・腹の3部よりなり、頭胸部は融合して石灰化した甲に包まれている。ヤドカリの多くはやわらかく右巻きにねじれた腹部を巻貝の殻に人れて保護している。
  2. 頭部は5、胸部は8、腹部は6体節、合計19体節よりなり、それぞれ一対の付属肢が発 達する。
  3. なお腹部末端に尾節があるが、これは付属肢がないので、体節として数えないが、外観は体節とすこしも変わらない。
  4. 貝の内部では後32対の胸部のやすり状になった先端を貝の内面におしつけ、さらに尾節を殻軸にひっかけている。殻軸側になっている右側の腹肢は退化、消失し、左側の腹肢だけ残っていて雌では抱卵肢として役立っている。
  5. 食性は雑食性で、主に小魚、死んだ魚、海そうをたべている。
  6. 潮が引くと石の下や岩と岩のすきまにもぐっているが、潮が満ちてくるとえさを求めて歩き回っている。
  7. 足はえさをとるためのはさみ1対と歩くための走脚を4対もっているが、はさみは片方だけが大きく、歩脚は2対の足が長くなっているが、もう2対は短くなっている。
  8. えさは触角を使って探しあてる。
  9. 住みかは波のあまりかからないタイドプールによくある。
  10. 本来、巻貝の中に住んでいて、敵がくると、その巻貝の中に体全体をかくす。
  11. 体が成長するにつれて大きな巻貝を深して引っ越しをする。また貝の大きさを調べるにははさみで貝殻の大きさを測る。
  12. ヤドカリを日なたと日かげにおくとだんだん日影の方によってくる。
  13. 外敵におそわれそうになったら海そうで姿をかくしたり、生きた貝を上手に便って姿をかくす。

ヤドカリはどんな所にいるか

学習の手引きに書いてあったようにタイドプールにいたが、思ったより小さかったので、目が慣れて来るまでなかなか見つけることができなかった。タイドプール中でも、特に岩や大きな石の周囲に多かった。つかまえてやろうとすると貝殻の中にひっこんでなかなか出てこなかった。貝殻をドライバーでたたいてもなかなか出てこなかった。タイドプールはたくさんある中でも、潮が干あがっても比較的海に近いタイドプールにたくさんいたように思う。

ヤドカリの絵

ヤドカリの絵

ヤドカリの宿かえ

  1. 視覚で貝殻を見つけて近づく。(定位、接近反応)
  2. 貝殻の上に乗り、貝殻を保持する。
  3. はさみを貝殻の中に入れてはさみを開き、大きさを測る。
  4. はさみを抜き、腹部から入る。

深さによるヤドカリの宿の変化

潮間帯から浅海にかけて→巻貝の種類が豊富なため、一種のヤドカリが多くの種類の巻貝を利用して住んでいる。
深くなるにつれて→巻貝の種類が少なくなるので、ゴカイの棲管、軽石、死サンゴの骨格、棒切れ、竹筒などを利用して棲んでいるものもある。

ヤドカリの問題点

巻貝を利用するのは外敵から身を守るためには巧妙な生活法だが、成長とともに大型の巻貝を探さなければならない。

ヤドカリは砂地か小石の地面、どっちを好むか

周囲に砂がなかったから正確なことはいえないが、多分、僕は小石の地面を好むと思う。理由は小石の地面の方が砂地よりずっと姿をかくしやすいと思ったからだ。砂地だとじっとしていても目立つし、例え砂にもぐってもその部分だけはふくれてしまうので、だめだ。その点、小石はヤドカリと同じくらいの大きさの石がとても多かったので、じっとさえしていれば、多分、見つかることはないと思ったからだ。

ヤドカリの研究をしてみて

ヤドカリみたいな、あんな小さな動物の小さな頭の中にある小さな脳にいろんなものがつまっているのだということを改めて知り、一寸の虫にも五分のたましいということわざの意味もよく理解することができたので、とてもよい経験になったと思う。そして、こんな小さな動物たちのためにも、できるだけ海を汚さないように努力したいと思います。

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