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里山の秋:イヌセンブリ

 千度振り出し(煎じること)てもまだ苦いというので千振。日当たりのよいやせ山に多いセンブリは、昔から有名な胃の薬だが、山ろくの湿地にはえるこちらはイヌセンブリ。鐘形で先の5つにさけた白い花びらに淡紫色のすじが入る。

 センブリとちがって根は淡黄色で、苦くないから"よくない"センブリという意味で、イヌセンブリというのだが、センブリもイヌセンブリも美しい花をひらくことに変わりはない。

 ネットで調べたら、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧U類なのだそうだ。イヌセンブリとの出逢いは、稀有なことだった? 僕が訪れるフィールドでは秋にいつも出逢う花なのに!

イヌセンブリの花

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