榊は別に一種と決まったことはない。「サカキのサカは誉め詞で、栄(さか)と似た意味を持つらしい。ある木が神祭に関係するとサカ木となる」(土橋寛「古代歌謡集」)。冬にも枯れず、よく茂って美しい木を選んで榊とするわけだから、信州南部では、ソヨゴやアカミノイヌツゲを榊と呼んで神さんに上げている、と宇都宮貞子さんの「草木おぼえ書」にある。丘陵に生えるごくありふれた木だが、その葉の深緑と赤い実の美しさは素晴らしい。
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