ホームへ

里山の秋:ルビー色のきらめき

 野分立つ里山に夜の帷(とばり)が降りてきた。カラスウリの白いレースが揺れている。カラスウリの白い花は、夜しか見ることのできない花だ。この花は、夕暮れ時に開いて翌朝には、しぼんでしまう一時のレース編みなのだ。

 懐中電灯で風に乱れる草原を照らすと、あちこちでルビー色に輝く眼。スズメガやヤガなどの蛾たちだ。彼らの眼は光を反射して、赤く光るのだ。

 一瞬、青白い反射光が見えた、何だろう。近づいてみるとそれはハシリグモの眼の反射光であった。

 夜の里山には、昼とは違う発見がある。

カラスウリの白いレースの花ヤガの仲間

もどる

ホームエッセイ里山の四季くものページくもの図鑑くものあみ研究のページ英語版リンク集沿革とプロフィール