オーストラリアの旅 2010年
高校生たちの語学研修の引率でブリスベンを訪れた。ホームステイしながら、現地の高校で授業を受け、交流するというプログラムである。冬のオーストラリアに避暑に行ったようなもの…、植生は沖縄に似てブーゲンビリアの花やジャカランダの花が綺麗だ。昼間の陽射しは強いが、湿度が少ないので、ガジュマルやユーカリの木陰に入れば心地よい。クモを探す夜明け前と夜間は、さすがに10℃以下となるが、震え上がるほどでもない。年々上がっているという物価高を除けば、暮らしやすくていい所である。そう、僕の目的の大半は、ここでもクモである。クモの網の絵柄のバンダナをして、"I
am a Japanese Spiderman" と名乗り、オーストラリアの生徒たちや先生方と交流してきた、という訳である。
さて、冬ということもあって、クモの数と種類は多くはなかったのだが、クイーンズランド博物館の
Robert J. Raven 博士とお逢いすることが出来たのが嬉しかった。"Let's
talk about spiders in easy English" と僕は会話をきりだし、カタコトで話をしてきた。博物館には、大きなセアカゴケグモの展示があり、博士の研究室で、猛毒のシドニージョウゴグモを見せてもらった。彼によれば、オーストラリアに「クモ相撲」は、ないとのこと…、またアボリジニは、クモを嫌う(特に、ジョウロウグモを忌避する)とのことであった。「クモ相撲」の研究を頑張ってね、と言って頂いたオーストラリア訪問であった。
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