千石さんと海洋堂専務 宮脇さんのトークライブ
奈良県で初の自然史系博物館として橿原市立昆虫館が登録された記念と、西日本自然史系博物館ネットワーク設立を記念してのシンポジウムが、2004年2月29(日)奈良県橿原文化会館で開催された。
テレビでおなじみの千石正一さんと、チョコ・エッグおまけフィギュアで知る人ぞ知る海洋堂の宮脇修一さんをお招きしての企画、しかも入場無料!、入場制限になってはまずいゾと、私は40分も前に会場に着いたのだが、橿原文化会館小ホールはゆったりと座ることが出来た。"「自然好き」ライフを楽しもう"という堅苦しい打ち出しでは駄目だなぁ。取材のマスコミにも熱気が感じられなかったし!
さて、千石さんは、世界各地でそしてこの日本で、生物たちが今絶滅していることをスライドを使って語られた。絶滅をした各種の恐竜たちがそれぞれにもっていたニッチに哺乳類たちが新たに適応出来たのは、時間の余裕があったからだ。人類が出現して以来、人類が生物種を絶滅させているスピードはこれとは比較にならないと述べられ、恐竜たちがかつて絶滅したのだから「生物の絶滅は大した事ではない」との主張を見事に論破された。そして、熱帯雨林には多様な食物というニッチが用意されているから生物種が多様なのだ、というお話は頷く事が多かった。
千石正一さん
海洋堂の宮脇さんの話は、というと。おまけフィギュアは、新たな媒体(メディア)であり、これを使って出来る事が見えてきたという楽しいお話であった。今春、江ノ島の水族館がリニューアルオープンするにあたって、彼は”江ノ島水族館限定フィギュア”を水族館のミュージアムショップで売り出そう。しかも、「ガチャガチャ」で、という企画を立てたとのこと。これなら、マスコミも取材に来る。水族館では、年間に売れるフィギュアは数知れているだろう。金型などの開発費が問題になる。そこで、全国のコンビニに最初の一作品だけを100万個程卸すことで、(次が欲しければ、江ノ島水族館で!、という)江ノ島水族館限定フィギュアの宣伝と金型費用の捻出とをやろう、という話であった。水族館とのコラボレーションで新たな世界が産まれそうである。
江ノ島水族館限定:イカ
江ノ島水族館限定:ミノカサゴ
宮脇修一さん
限りない知的好奇心を持ち、自然を相手に楽しく生きるお二人の素敵なトークがとても楽しかった。
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