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里山の春:ヤマザクラ

 小雨降る里山を歩いた。ヤマザクラの花枝は、赤色の新しい葉といっしょに薄紅色の花をつけていた。雑木林の中、そこだけほのかに春の色が匂いたつ。

 花と言えば、桜であり、古来、都のあった奈良や京都で歌にも詠まれてきたサクラはヤマザクラであり、もっとも古くから日本人に親しまれてきた野生種である。

ヤマザクラの花枝

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