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くも合戦/大正3年の第1回大会から110周年の記念大会が開催された(2024年6月16日)

 「百十周年記念 姶良市加治木町 くも合戦大会 」の開催、誠におめでとうございます。

 1914年(大正3年)第一回大会開催

 1996年(平成8年)文化庁 無形の民俗文化財

 2018年(平成30年)日本ユネスコ プロジェクト未来遺産

 2019年(令和元年)トヨタ環境活動助成プログラム

 

 Samurai Spiders として、世界に情報発信されている「加治木町くも合戦大会」が今年110周年を迎えました。自然と人間の共生は現代的なテーマですが、1世紀もの前から、クモを闘わせる文化を通して、人間と自然の交流の場を提供し、加治木町くも合戦を継承してこられた皆さん、本当にご苦労様です。

 強そうなコガネグモを捕りに出かけるところから、もうすでに「くも合戦大会」は始まっています。大会までの日々、手塩にかけて育てたクモ…。大会の日が近づいてくるとワクワク感が増々高まります。いよいよ、大会の当日、クモの闘いぶりに一喜一憂。会場はクモの闘いとそれを見守る人々の熱い熱気に一日中包まれます。

 「加治木町くも合戦大会」は、日本各地でクモ相撲を保存し継承されているボランタリーの方々の交流の場としての役割も果たしています。千葉県富津市で「ハエトリグモ相撲」を継承している「富津フンチ愛好会」広報担当の小坂和幸さんと再会。以前取材でお世話になりましたが、日本ユネスコ協会連盟の未来遺産に申請準備をしておられるとの事でした。

 「王将戦の部」を準備する時間、司会者からインタビューを受けました。
”ユネスコ未来遺産は、100年後にも子どもたちに文化を伝えるということ。100年後も、加治木町のくも合戦大会は継承され残っているでしょうか?”
私は、”クモに寄せる加治木の人々の熱い気持ちによって、この文化は未来の子どもたちに、きっと受け継がれていくことでしょう。そう確信をしたい。ただ、ちょっと心配なのは、コガネグモが絶滅せずに居るかどうか…。どうぞ、自然を守ることを大切にしてください。”と答えました。

 

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