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かんさい自然フェスタ2008

 大阪市立自然史博物館で、関西自然保護機構創立30周年を記念するイベント「かんさい自然フェスタ2008」が開催された。僕は、ポスターセッションにクモの話題で個人参加をした。
 どんな名優でも子どもと動物にはかなわないから、一緒に出演したくはないらしい。週刊誌の表紙は、美女が定番だ。子ども・動物・美女の3つは、広告業界の大原則らしい。
 さて、「自然フェスタ」でもお客さんに目を留めてもらうにはコツがいる。奈良教育大学ミミズプロジェクトのミミズは人気であった。ざら紙の上で、ミミズを解剖して、「ミミズの開き」にしていた。凄い。聞くと、奈良の山奥の五條市大塔町にある大学の実習林で新種ミミズを発見したとのこと。しかし、ミミズの新種発表には、内臓の様子の記載が必要なので、もう1匹同じミミズを解剖用にゲットしないと新種記載ができないのだそうだ。ミミズをやるのは大変だ。でも、ミミズの新種記載にかける若い学生さんたちの勢いを感じて爽やかな出逢いであった。自然史博物館外来研究員の方が高校時代に立ち上げたプロジェクトPというサークルのプラナリア展示にも、沢山の人だかり。
 そう、「自然フェスタ」でも、人を引き付けるのは、ちょっと気になる生きものなんだ。だから、大きなジョロウグモのメスを洗濯ネットの籠に入れ、ポスター展示の脇に僕はディスプレーした。子どもも大人も「うぁー、クモだ、大きいなぁ」と言ってくれ、結構なお客さんで賑わった。
 さて、僕のポスター発表裏面のブースに陣取っておられたのは、奈良の「こども昆虫塾」さんであった。クモ観察会で訪れたことのある奈良市学園前の大渕池公園で活動されているとお聞きして話に花が咲いた。
 朝の9時半から夕方の4時半まで、ポスターの前に立ち尽くめであったが、疲れを感じない充実の一日であった。

奈良教育大ミミズプロジェクト

奈良教育大学ミミズプロジェクトさんのフトミミズ


クモのポスター展示

僕のポスター展示「ジョロウグモは獲物の頭や胸をめがけてかみつくのか?-身近なクモから自然の不思議を聞きだそう」

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