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里山の夏:ウロコアシナガグモの紫外線撮影
ほとんど同じ白色に見えるモンシロチョウは、オスよりメスのほうが紫外線を良く反射し、オスがメスを見つけるサインになっているのではないか、というのはとっても有名な話だ。2007年のサイエンス誌では、ハエトリグモの一種のオスとメスが紫外線と蛍光を利用して互いに相手を認識していることが報告された。
うーむ、紫外線を撮ってみるのは面白そうだ。旧製品のデジカメほど紫外線に良く感光するとのこと。CCD素子のニコンD70中古品を手に入れる。360
nmの紫外線のみを透過するUL-360というフィルターは、東大阪のOMG(株)さんに作って頂いた。また、横須賀の川島工機(株)さんからPRO-5という乾電池で使える携行に便利なブラックライトを購入。職人技が健在なのが嬉しい。
三脚を使用しての撮影は大げさで面倒くさいが、スローシャッターを切らねばならないのでしょうがないか。ウロコアシナガグモの腹部中央が紫外線を反射して光っている。餌昆虫を誘き寄せるため、というのが最もそれらしい解釈であろう。
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ウロコアシナガグモ 緑色の綺麗なクモである
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紫外線撮影:腹部中央に紫外線を反射する縦すじが見える
RGB→BRGと色交換し、次いでグレイスケール化した
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