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ペルーの旅 2003年

 空中都市マチュピチュ、アンデス山脈のほぼ中央に位置する標高3,809 mのティティカカ湖、そしてナスカの地上絵…セスナからクモの絵をこの目で見てやるぞ!と、私のペルーの旅が始まった。さて、日本からは、まずロサンゼルスへ飛行機で10時間。アメリカの入国審査(遅々として進まない!)と乗り継ぎ便の荷物検査(スーツケースは、全て開けられ、靴まで脱がされた!)の後、ペルーの首都リマへは、ランチリ航空でさらに8時間20分!ペルーはとっても遠い国である。南半球のペルーは、冬。冬の海岸砂漠地域は、ガルーアという霧が立ち込めうっとおしい曇天である。フンボルト海流のせいらしい。さて、チチャ・モラーダという紫トウモロコシのドリンクは、甘味があって美味しかった。ピスコサワーで程よく酔っ払った後、リマ市内を観光。翌日は、クスコへと向かった。

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 クスコは、昔のインカの都、マチュピチュをはじめ、郊外にはインカ時代がそのまま残っている。海岸の砂漠の街リマから標高3,360 mのクスコへ飛べるのは気流が安定している早朝のみ。アエロ・コンチネンタル航空のフォッカーF-28小型機は、リマ上空に立ち込める霧を抜けた。しかし、さらにアンデスの山並みを越え、雲の中を飛ぶのですばらしく揺れる。無事、クスコの飛行場に着陸。さすがに、空気が薄い。高地順応のためホテルで休息をとる。コカの葉をお湯に浸したお茶が高山病の予防になるとのこと。ただし、コカの葉はアメリカにも、もちろん日本にも持ち込んではいけない…つまり麻薬である。なかなか美味しいお茶であった。

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 いよいよ、マチュピチュへ。翌朝の6時、クスコ発の高山列車は、盆地の街クスコからスイッチバックを繰り返しながら峠を越え、聖なるウルバンバの川沿いに一路マチュピチュへの起点アグアス・カリエンテス駅へと114 km続く鉄路を行く。アグアス・カリエンテスは、標高2,000 m。心なしか空気が濃く感じられる。ここから、400 m程登りつめると失われた空中都市マチュピチュなのだ。

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ペルーの旅/マチュピチュへ

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