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ペルーの旅/ティティカカ湖

 クスコから広大なアンデス山脈を眺めながらバスでプーノの街へと向かう。標高4,000 mの延々と続く高原には冬なのに雪もなく、川が流れ、リャマ・アルパカ・羊が放牧されている。深い雪に閉ざされる日本やヨーロッパの冬の高地とは違う気候条件がアンデスのインディオの生活を支えていたのだ。百聞は一見に如かず、とはまさにこのことである。

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 プーノの街から船でティティカカ湖上を行く。葦で築かれた浮島には、小学校が在り、ソーラーバッテリーで電気も供給されている。(これらは、フジモリ大統領の施策の賜物とのこと。)湖は富栄養化が進んでいるのだろうか、岸辺近くには浮草が繁茂していて、あらかじめ抱いていたイメージとは違った。しかし、浮島の住人は、今もって魚を捕り、湖の鳥を食べ、冷凍乾燥させたジャガイモに頼る自給自足の生活である。彼らは、風によって吹き流される浮島の上で、昔ながらの生活を時代に流されずに続けているのであった。

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