里山の初夏:続クモの話・シマゴミグモ
1998年の初夏、信貴山の中腹の我が家の庭に面白いクモが網を張り出した。海岸地域に多いといわれるシマゴミグモである。これはきっと、アタオコロイノナのおかげかもしれない。アタオコロイノナについて、詳しく知りたい方は、「どくとるマンボウ航海記」を読むといいだろう。シマゴミグモは、網につけるゴミの量が少ないので、"忍法ゴミがくれ"を完全にマスターしていず、忍法のまだ修行中なのかもしれない。
ゴミグモの仲間には、ギンメッキゴミグモ・ギンナガゴミグモのように頭を上にして垂直円網・すいちょくえんもうと読む・に止まっていたり、横向きに止まることが多いカラスゴミグモ・ヤマトゴミグモ…という具合で、つむじまがりの行動をとるものが多い。
でも、もっとその前に、他の大部分のクモがなぜ頭を下に向けて静止するのかという事の方が先決問題だろうか。うーむ、クモの世界は奥が深いのである。
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