朱の地に漆黒で「不」の字の文様。フノジグモは、歌舞伎の世界から抜け出したような粋な色合いのクモである。地が黄色いのもいるそうだ。きっとその色は、忠臣蔵の塩冶判官の衣裳や助六の足袋の玉子色なのだろう。「成田屋!」 大向こうから掛け声が聞こえてきそうな初夏である。
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