田植えもすっかり済み、本格的なつゆ空がつづく頃、ホタルブクロが花をつけ始める。信州ではこの花を「雨降り花」と呼ぶそうだ。「"アメップリバナ咲いたんて梅雨になるど"っていいすこて」と、信州新町のおばあさんは語ったと、宇都宮貞子さんの『草木おぼえ書』にある。
「この花を提灯にして、中に何匹かのホタルを入れたら、さぞ美しかろう」とは、名前から一人歩きした観念論かもしれない。ホタルを探すのはやめておくことにした。
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