コガネグモは、おしりから命づなの糸をひいて水たまりにおりていったとき、
あしが水にさわると命づなの糸で、また上にのぼっていく。
ぼくは、高知県(こうちけん)中村(なかむら)の「くもすもう」で、
このことをしらべたぞ。
でも、コガネグモがすんでいるところは、草はらだから下に水たまりはないよ。
ぼくは、川の上にあみをはるオオシロカネグモでも「かんさつ」したよ。
オオシロカネグモは、命づなの糸をひいて川におりていったとき、
水にさわらなくても、命づなの糸でまた上にのぼっていくことがおおかったぞ。
オオシロカネグモは、水があることを遠くからわかるんだっておもうな。
コガネグモは、草はらのくもだから、水にさわって「うあっ、水だ」ってはじめて気づく。
でも、オオシロカネグモは、川の上のくもだから、水にさわらなくても水がわかる、
そして、くもは川におちないように命づなの糸で上にのぼっていくんだっておもうな。
川の上にいるほかのしゅるいのくもで「かんさつ」してみると、
もっといろんなことがわかるかもしれません。