ボルネオの旅 / 熱帯雨林の響き 2007年8月・2008年3月・2010年8月・2013年8月「ウーワッ、ウーワッ、ウワッ、ウワッ、ワッ、ワッ、ワッ、ワッ...」 夜明けとともにミューラーテナガザル(ボルネオ固有種)の鳴き声が轟きわたる。熱帯雨林の朝の始まりだ。僕は今、日本とは違う熱帯の森にいるんだ。「バサ、バサ、バサ、バサー」 1メートルほどの翼をひろげて飛ぶサイチョウの羽音に、僕は思わず空を見上げる。グァン、グァンと響く鳴き声を出しながら飛ぶサイチョウは美しい鳥だ。 とってもラッキーなことに、森の人-オランウータンを見つけた。その大きな体で林冠を移動するから、渡る度に森は揺れ、枝が折れる。折れた枝は音を立てて地面に降ってくる。野生のオランウータンとの間近での出逢い。僕は、その迫力に圧倒されてしまい、思うようにカメラのシャッターを切ることができない。森の人は、太い枝を折って地面に投げつけた。彼は、おおよそ40才ぐらいの老雄。彼を追う僕らに怒っているようだ。 翌朝のトレッキング。今度は、子どもを連れた雌のオランウータンと遭遇した。母親は、樹の上で木の実を食べている。彼女が食べ終えたマメの莢が樹上からパラパラと落ちてくる。セミも鳴き出した。ボルネオの熱帯雨林が豊かな音で満ち溢れているのは、多様な生きものたちがいるからなのだ。 森には、静寂の時もある。満天の星空の下、夜のしじまの中、赤ん坊を抱えたヒヨケザルが樹にぶら下がっていた。 素晴らしいボルネオの森。ボルネオに来られて良かったな。熱帯雨林は、野生の声で一杯だ。これは、僕にとっての感動の発見であった。 ボルネオで撮った生きものたちを紹介しましょう。 |熱帯雨林 1|熱帯雨林
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