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ケツァール鳥に出逢う
翌朝、天気にも恵まれケツァールとの出逢いの期待に胸が高鳴る。現地ガイドさんの案内でコスタリカの野鳥を紹介してもらいながら約2時間ほど歩いただろうか。
いた!リトル・アボカドの樹の梢にケツァール。こいつは、オスだ!長い羽がエメラルドグリーンに輝いている。陽のあたり加減で緑色の羽毛は青色に輝いて見える時もある、ちょうどそれはモルフォ蝶の翅の色のように。そして、イチゴ色の胸。可愛らしい顔の表情まで見ることができた。
そして!メスもやって来た!
手の届きそうなすぐ近くでケツァールを見ることが出来てとってもグラシアス(Gracias)!
ケツァールは、リトル・アボカドの実を丸呑みして果肉を消化させると口からこの種を吐き出す。こうして初めてこの種は発芽が出来るのである。ケツァールとその生を支える植物との見事な共存の関係がそこにあるのだ。
軍隊を放棄することで平和を守り、そのことで60ヶ所以上もの国立公園と自然保護区を持ち、豊かな自然を観光資源として大切にしようとしているコスタリカにグラシアス!!地球の裏側のこの地で、念願のケツァールと出逢えたこのことは、言葉では言い表すことが出来ない感激である。
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コスタリカの旅/トルトゥゲーロ国立公園へ
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