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蜘蛛きっげ:くも合戦 2004 その2

 もっと、もっと南へ。本州最南端の町、串本まで足を伸ばすことにしよう。JR特急で大阪から片道3時間。水田・湿地と休耕田のある場所へとレンタカーを走らせる。あらかじめ地図でねらいをつけておいたのだが、この地はまさに"アラクノトピア"。民家の庭先には鶏小屋もある典型的里山。春の陽射しの中、沢山のコガネグモたちが思い思いに網を張る。未だ4月初旬だというのに、バッタ・クマバチやドウガネブイブイが既に飛び交っているのだ。なるべく大きなクモを採る。帰途の特急車中、私は缶ビールを何杯も飲み「いやぁ、もう最高に幸せな気分」である。今年は、ミールワームとコオロギで育てることにした。飼育籠は、東京の八幡明彦さんに教えて頂いた洗濯ネット方式を採用する。"何事にも先達は、あらまほしきこと"である。そうだ、いいことを思いついたぞ!くも合戦に出場させる3頭の四股名は、JR特急の名前を頂いて『くろしお』『スーパーくろしお』『オーシャンアロー』としよう。

本州最南端の地のコガネグモススキ・セイタカアワダチソウ・テリハノイバラ・ウツギなどが生えるアラクノトピア
本州最南端の地のコガネグモとススキ・セイタカアワダチソウ・テリハノイバラ・ウツギなどが生えるここはまさにアラクノトピア

餌のコオロギとコガネグモ洗濯ネットの飼育籠
餌のコオロギとクモ(計測中)/洗濯ネットの飼育籠

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